最近楽器屋さんのエフェクターコーナーを見ていると、多機能エフェクターをよーく見かけるようになりました。
よく見かけるということはそれだけ需要があるということですが…多機能エフェクターはなんとなくで買うと宝の持ち腐れ状態になりがちなんです。
今回はそんなお話。
多機能エフェクターとは?
多機能エフェクターとは文字通りたくさんの機能が1台に詰まったエフェクターのことです。
例をあげるとストライモンのタイムラインやイーブンタイドのH9なんかですね。

strymonのTimeline

EventideのH9
いずれも5万円〜と高額な物ばかりです。
エフェクターは基本的に1台につき1つの音を変化させることができます。
ディレイは複数の音を出せる物もありますが、多くても5種類くらいのもの。
それとは異なり、多機能エフェクターは1台で何種類もの音を出すことができます。(100種類を超えることも!)
「マルチエフェクターとどう違うの?」と思われるかもですが…
歪み・コーラス・リバーブなど、たくさんのジャンルのエフェクトが1台に入っているのがマルチエフェクターです。
反対にディレイなど、1つのジャンルのエフェクトがたくさん入っているのが多機能エフェクター。1つのエフェクトに特化しているわけですね。
さらに複数の音をプリセットして瞬時に切り替えることもできます。
ライブで複数の音を使い分けるには嬉しい機能。
と、機能的には素晴らしい多機能エフェクターですが、使うイメージがないと宝の持ち腐れ状態になりがちです。
その理由を説明していきますね。
今使う目的が明確じゃないとまず使いこなせない
たくさんの音色が入った多機能エフェクターですが・・今使うイメージがなければまず使いこなせません。
なぜなら多くの場合使おうともしないからです。
「なんか良さそうだから」という理由で買っても使う音色はせいぜい3種類くらいのものでしょう。
そもそもエフェクターは必要になってから買うものです。
それは多機能エフェクターも同じ。
例えば・・・
- ボーカルを目立たせるためにすっきりした歪みにしたい
- ギターソロを目立たせるためにブースターが欲しい。
- ライブ中ディレイを複数使い分けたい。
このように使用するイメージが明確にあれば買って十分に活躍してくれるでしょう。
「買ってから使ってみる!」とか「将来的に使うかもしれない!」という理由で買うのはやめておくべきです。
経験談ですがまず使いません。
今まさに必要なのかどうか、そこだけにフォーカスして考えましょう。
次からは簡単に買ってはいけないよという意味も込めて、多機能エフェクターのデメリットもご説明です。
操作がかなり複雑
多機能、ゆえに操作が難しい。
これは避けては通れません。
基本的に機能を詰め込むほど操作は複雑になっていきます。
これはエフェクターだけでなく、パソコンやスマートフォン、車などなんでもそうですよね。
反対に機能が少ないほど簡単に扱えるものです。
多機能エフェクターはたくさんのエフェクトを内蔵しています。
そのため操作がなかなか複雑です。
使いたいエフェクトを見つけるのにも一苦労だったり…ライブで使うためのプリセット設定も難しい・・・
多機能=操作が複雑
ここは必ずおさえておきましょう。
値段が高い
めちゃ高いです。
例として冒頭で挙げた2機種が以下の価格です。
- strymon TIME LINE・・・¥52,747(税込)
- EVENTIDE H9・・・¥62,424(税込)
ね?お高いでしょう…?
多機能エフェクターは5万超えが当たり前の世界です。
その分サウンドも最高に良いのですが、やはり使いこなせないと宝の持ち腐れになってしまうもの。
せっかく高いお金出して買ったならバッチリ使いこなしたいですよね。
使う目的が明確であればむしろ買うべき!
ということで簡単に多機能エフェクターを買うべきではない!と書いてきたのでネガティブに感じたかもしれませんが・・・むしろ用途が明確であれば、買ってどんどん使っていくべきです。
使いこなせば自分やバンドの表現の幅をググッと広げることができるのもまた多機能エフェクター。
こんなに便利な物はありません。
その多機能エフェクターを使うイメージがバッチリできているのなら、エイヤッ!と買ってみるのもありですよ。
まとめ
- 今必要じゃなければ買わない
- 操作が複雑
- 値段がお高い
以上がまとめになります!
多機能エフェクターって音もそうですが、スイッチとかたくさんあって男心をくすぶられるんですよねぇ…笑
なんとなく欲しくなってしまうものですが、今必要かどうかをしっかり考えてから買いましょう!