ジャズマスターは特徴的な形と歯切れのよいサウンドが魅力的なギター。
ですが弦落ちだったり音鳴りが悪いという弱点もあります。
それをピタッと解消してくれるのがマスタリーブリッジ。
これがまぁ高くてなかなか手を出せなかったのですが、今回エイヤッ!っと購入してみました。
取り付け方と音の変化についてご紹介しますのでジャズマスターユーザーの方はぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
ジャズマスター用マスタリーブリッジの種類と選び方について
ではさっそくマスタリーブリッジを取り付けてみましょう!
と、その前に・・・ジャズマスター用のマスタリーブリッジにはM1とM2の2種類があります。
それぞれ違いは下記の通り。
- M1・・・フェンダーUSAなどアメリカ製ギター用
- M2・・・フェンダーUSA以外のギター用(日本製ギターもこちら)
いわゆるミリ規格とインチ規格の違いですね。
ここを間違えると取り付けできない可能性がありますので慎重に。
ただM1はフェンダーUSA専用なので間違えることはないでしょう。
僕は今回、バッカスの日本製ジャズマスターに取り付けるのでM2を購入しました。
マスタリーブリッジの取り付け方と調整方法
ではではジャズマスターにマスタリーブリッジを取り付けていきましょう!
とはいえ・・・
実は差し込むだけで交換自体は簡単に終了してしまいます。笑
マスタリーブリッジをそのまま交換して弦を張っても弦高が低すぎて音が鳴りません。
なのでまずは付属の六角レンチを使ってブリッジ全体の高さを出しましょう。
両端の足の部分のイモネジを回して高さを出していきます。
どこまで高さを出すかはギターのタイプや状態によって変わるので様子を見ながらになります。
弦を張った後でも調整できますので、とりあえずざっくり弦とフレットが触れないくらいの高さに調整していいでしょう。
ちなみに僕はこのくらいの高さにしました。ご参考までに!
では次に取り付けて弦を張っていきましょう!
取り付けの際、Mマークがピックアップ側に来るようにします。
「おや?完成か・・・!」と思いきやここからの調整が非常に重要です。
先程はブリッジ全体の高さを調整していきましたが、今度は直接弦を受けるコマの高さを調整していきます。
コマは1弦~3弦用と4弦~6弦用で2個あります。そして高さを調整できるのは1弦側と3弦側、4弦側と6弦側の4箇所のみ。
そのためストラトキャスターのブリッジのように1弦1弦それぞれの高さを調整することはできません。
1弦側を上げると必然的に2弦も3弦も上がっていきます。
ここは唯一の不便かな・・・。
そしてここが1番調整が難しいところです。
チューニングしながら、弦を鳴らしながら調整していくしかありません。
さてコマの調整も終わって弦を張りチューニングしてようやく弾く・・・前にオクターブチューニングをしましょう。
付属の六角レンチを使って調整していきます。
こちらもコマ同様1弦1弦の調整はできません。
なのでぴたりオクターブチューニングを合わせるのは難しいですね。
まぁそもそもギターはチューニングが合っててもフレットを押さえる強さで簡単に音がズレますし、フレットのすり減り具合でもまたズレてしまいますからね。
ギターのチューニングなんて大体合ってればいいという結構大雑把なものです。
なのでこのくらいでちょうど良いのかもしれません。
以上でマスタリーブリッジの取り付け&調整は以上です!
見た目もカッコいい!!
弦もピックアップのボビンの上をきれいに通っています。
弦落ちは解消?音の変化についても
まず1番気になる弦落ちですが・・・全く落ちることがなくなりました。
マスタリーブリッジに変えるジャズマスターユーザーが1番目的としているところはしっかり押さえてありますね。
以前チューンOマチックが乗ったジャズマスターを所有していました。
弦落ち解消!と説明にあったのですがそれでも強くピッキングすると落ちていましたので。
マスタリーブリッジは溝が深いのでまず落ちることはないでしょう。
次にサウンドですが交換前と比べて明らかに生音の音量が上がりました。
ちょっと鳴りすぎなんじゃないかと思うほどです。
体感で2~3割増しで上がったのでマンションに住んでる方は少し音量が気になるかも・・・?
またアンプから飛び出す音もかなり元気になりましたね。
サウンドにも変化があり、アンプに通すとよりハイ(トレブル)が強調されました。
ここは好みが分かれるかもしれないですね~。個人的には嬉しくない変化でした・・・。
ジャズマスターはそもそもハイが変に高く癖があるのでそこがより強調されてしまった感じ。
音作りでカバーすればいいんですけど・・・ここは要注意です。
もう1つ嬉しい変化としてブリッジミュートがかなりしやすくなりました。
マスタリーブリッジは凹凸がありそうな見た目なのですが、上部は意外にもキレイなRになっていてコマごとの段差もありません。
そのためブリッジミュートをした時に右手がゴワゴワせず快適に演奏できます。
もともと付いているブリッジはイモネジが当たって違和感がありますからね。
これは嬉しい変化でした。
マスタリーブリッジは全ジャズマスターユーザーにオススメ
交換してまず思ったことは「交換してよかったー!」ということです。
ハイが強調されるという音の変化はありましたが、それ以上にメリットだらけでした。
何よりも安心してスタジオやライブで演奏できますからね。
ジャズマスターが好きでマスタリーブリッジに交換しようか迷っている方。
すぐに交換しちゃいましょう!!(ちょっと高いけどね!)